ベトナムのスマホゲームパブリッシャーである「Appota Group」が発表した「Mobile Application 2021」によると、2020年のコロナ大流行により、ベトナム人は2019年よりも多くスマホアプリをダウンロードし、利用した。
「TikTok」は2020年に1600万回のダウンロードを記録してブームとなり、ベトナムではショートビデオアプリが新しいエンターテインメントのトレンドとなった。
InstagramやYouTubeの参入により、2021年にはショートビデオ市場がさらに拡大すると予測している。
また、モバイルゲーム市場は2019年比40%の成長を遂げて1億6800万USD(約184億円)に達し、2021年末にはさらに22%の成長を遂げて2億500万USD(約224億円)に達すると予測している。
モバイルeスポーツゲーム市場も、コロナ禍で急激な成長の兆しを見せている。
eスポーツプレイヤーの80%が「コロナ禍でeスポーツコンテンツの利用時間が長くなった」と回答している。プレイヤーがeスポーツゲームをプレイする時間は1日平均2時間55分、ライブ配信やeスポーツ大会および関連コンテンツを視聴する時間は平均2時間10分だった。
また、フードデリバリーアプリもコロナ禍で普及し、注文割合は2018年の58%から82%に増加した。「GrabFood」「Now.vn」「Go-Food」「Bea Min」などが主なサービスとして挙げられている。
eウォレットやeコマース市場もコロナの影響を受けている。
2020年、ベトナム国内のフィンテック分野のスタートアップ企業は121社で、そのうち31%が電子決済分野で最も多くなっている。
2020年にベトナム政府がキャッシュレス決済を推進したことにより、eウォレット利用者が大幅に増加し、国内企業に利益をもたらしたという。
国内最大のeウォレット企業「MoMo」のユーザー数は2000万人を超え、評価額は10億USD(約1095億円)を超えた。